魔法の製法!「湯種製法」

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パン作り

パンが美味しくなる!湯種製法について考える

湯種とは?

皆様、湯種って聞いた事ありますか?

今は家庭製パンでも色々な製法や酵母を使い複雑なパンを焼く事が多くなってきました。
私もパン限定ですが(笑)小難しい事が大好きなので、とりあえず手を出していますが、
それらを普段のパン作りやレッスンに取り入れるのは現実的ではないな~と思う事が多いです。
でも、湯種に関しては特に難しい事もなく、取り入れるとパンが格段に美味しくなってくれます。(求めているパンによりますが)

では湯種はどのように作るのでしょうか?
粉の一部を熱湯で練り、生地捏ねの際に加える。
これだけです♪ただ、あることを怠ると湯種になりません(汗)
このあたりはレッスンで詳しく解説しております。

湯種を入れると、どうなるの?
→ストレート法で作るより、粉の一部を湯種にすることにより、保水性が高まり、
しっとり食感が続く。もっちりとしたパンを作りたい時にもおすすめ。
生地が甘くなる。この辺りが湯種を入れるメリットになります。

デメリットはないの?
→湯種にした分はグルテンが期待できないので生地が弱く切れやすくなる。

私も初めて湯種のパンを習い、作って食べた時はとても感動しました!
レッスンでも使った方が特徴が出るパンの時は度々登場しています♪

5月のパン「きな粉と蜂蜜のパン」

5月レッスンでご紹介している「きな粉と蜂蜜のパン」にも湯種を使用しています。
小麦粉以外の物を配合すると、どうしてもパサつきやすくなる傾向にあるので、それをカバーするために湯種を入れています。又、きな粉=お餅と連想される方も多いかな?と思い、モチモチ食感にし、食べた時にパンなんだけど和菓子を思わせるような食感を狙っています。
このパンはいつも厚切り派の私も、少し薄切りでいただくのがお気に入りの食べ方です。
更に!今月の特別レシピのきな粉バターを付けるともう和菓子!です♪
生徒さまは必ずお試しくださいね。

きな粉も色々あり、こちらは「うぐいすきな粉」バージョン。
抹茶とはまた違う、上品なグリーン。

焼き上がりも少しうぐいす色です。
湯種のおかげで翌日もしっとり食感なのでプレゼントにもぴったりです。
その時は是非、きな粉バターもセットにしてほしいな~♪
こんなパンのプレゼント中々ないですよね!

6月のパンは湯種の代わりにあるものを、、

6月は、募集はこれからですがメニューは決まっています。
【黒米と麦の豆乳食パン】です。

こちら、もう香りが半端なく良い!!
ブログやインスタで香りをお届け出来ないのが残念過ぎます、、

こちらは湯種は入っていませんが、炊いたお米(黒米)が入っています。
お米の成分も小麦と同じでんぷん質。加熱することで、でんぷんがα化します。
それを生地に入れる事で湯種と同じような効果を狙っています。

パン作りは理論だけではつまらない。
でもちょっとだけ理論を知っているとこのように置き換えて考える事も可能です。
ただ最近見たパン職人さんのYouTubeで「頭で考えすぎない」と言う言葉を聞き、なるほどな~とも思いました。何事もバランス良くですね♪

黒米と麦の豆乳食パンの生地に黒胡麻をたっぷり入れてこんな小型のパンはいかがでしょうか?
同じ生地から出来ているとは思えない風味と食感です。
ファンデュと呼ばれたりもしますね!こちらは食パンのアレンジでお伝え予定ですが、かなりおすすめです!

家庭製パンに取り入れやすく特徴が出やすい湯種
これからもレッスンで取り入れていきたいと思います。

この記事の著者

ume_no

1977年8月30日生まれ。幼い頃から何かを作る事が大好きで、働きながら数年間通ったレコールバンタンでパン作りに触れ、その面白さの虜になりました。卒業後も様々な教室でパン作りを学び、
天然酵母パン教室yuchipanを経て,
お米由来の酵母と和食材を使ったパン教室『 ウメの』を開業し現在に至る。

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