パンの製法「湯種」と「湯ゲル」について
パンの基本の製法「ストレート製法」「直捏法」
今日は、パンの製法について少し、記事にしたいと思います。
パン作りに色々な製法があるなんて、パン作りを始めた頃は知りませんでしたが、
お料理やお菓子作りと違い、主な材料が限られているパン作りにおいて、
パンの個性を出しやすいのが製法だと私は思っています。
パン作りのスタートは皆さま、だいたい
ストレート製法(直捏法)だからスタートされたと思います。
これは、全ての材料を一度に捏ねて生地を作り、発酵、焼成を行う
最も基本的なパンの製法です。
ストレート製法のメリットとしては、
・素材の風味がダイレクトに出る。
・工程がシンプルで短い。
・設備やスペースが最小限で済む。
ストレート製法のデメリットとしては、
・老化が早い。
・発酵の許容範囲が狭い。
特徴としてはこんな感じです。
個人的には、卵や乳製品を沢山使うような、食材の味を楽しむ菓子パン生地に
向いているかな?と思います。
ただ、基本の製法なので、ここをすっ飛ばして他の難しい製法にチャレンジはできません。
まずは、基本のストレート製法で美味しいパンを焼くことから始めましょう♪
チャレンジしやすい「湯種」製法
湯種製法とは、分量の粉の一部を熱湯で捏ねてデンプンをα化させたものを本捏ねで加える製法です。湯種を加えた生地はもっちり、しっとりとした食感に焼き上がり、
比較的簡単で個性を出しやすい製法です。
4月の365食パンラボメニュー
「マスカルポーネと蜂蜜の生食パン」でもこの湯種製法でレシピを組み立てました。
とても美味しいパンに焼き上がりますが気を付けるポイントもいくつかあります。
その一つに、湯種にした分はグルテンが損なわれていて骨格が弱くなっています。
そのため、成形の際に裂けやすかったりします。
レッスンでは、そのあたりの成形ポイントなんかもお話ししました。
是非、忘れずに湯種製法のパン作りの際は思い出してくださいね!
湯種作りそのものは難しくはありません。
ただ、これもやっぱり少しのポイントはあります。
デンプンがα化する温度の事!
パンは科学だな~と思います!
湯種の進化版「湯ゲル」製法
数年前から家庭製パンでもよく使われるようになった湯ゲル製法
湯種よりももっと緩い形状の物を本捏ねに加えて行きます。
湯種のデンプンのα化よりも酵素活性を期待した製法。
湯種より温度の管理が必要になるのでほんの少しだけ難易度が上がります。
5月の365食パンラボではこの「湯ゲル」を使い、
ダブルショコラブレッドを焼き上げます!

湯ゲル製法は初登場ではありませんが、もう少し深堀していけたらと思っています。湯種製法のステップアップとして楽しみにしていただけたら嬉しいです。

右→湯種
左→湯ゲル
少し色が違うのは湯ゲルは牛乳を使用しています。
なぜ、牛乳を使っているかも材料のお勉強をしながらお伝えしますね!
水でも作れるけど、牛乳で作るメリットがあります。
まとめ
いかがでしたか?
今日ご紹介した、ストレート製法、湯種製法、湯ゲル製法以外にも様々な作り方があります。
パン作りは逆算です。
どんなパンを作りたいか、そのためにはどんな焼き方をするのか、
発酵は?製法は?材料は?
考える事が沢山ありますね!
だからこそずっと学べる大人の趣味なんですよね。
是非、一緒にマニアックに楽しくパンを作りましょう!
